「おばさん体型」と整体
2020/03/14
「おばさん体型」と整体
凝りにくい、疲れにくい、機能的な身体になるために整体ができること
体型は骨格、筋力、言い換えると日々の動作や姿勢の影響を受けて作られます
まずはハムストリングス筋群と股関節の可動
「おばさん体型」
ここでは「加齢に伴う筋力低下によって適切な緊張が保たれなくなった体型」のこととします。
(あえてショッキングな言葉を使いました。一番言いたいことを表しているので。女性限定の言葉にはなりますが、男性の方々も共通点は多くありますので全くの他人事とは思わずに読んでみていただければと思います。)
お腹がポッコリ出てる、若い頃より太って全体的に大きい、あごが二重あご…。
おばさん体型という言葉にはそういったイメージがあると思います。そういうのも含めてではあるのですが、単に「余計な肉が付いて太った」ということではなく、姿勢や機能的な動作を司る筋肉や骨格の機能が低下していることで起こっている体型の乱れという意味で言うと、痩せているのに「おばさん体型」ということも大いにある話なのです。実際、「おばさん」より年上の「おばあさん」と呼ばれるような80代の女性の体型を見てみると、多くの方が痩せていても下腹がぽっこり出ており、背筋というか上体全体が前屈みになっており脚がO脚で膝が伸びにくい状態になっていると思います。
「おばさん体型」でない機能的な体型の第一の特徴というか条件は、
・右横から見た脊柱(背骨)の描く曲線がなだらかなS字で下半身に対して前屈みにならずまっすぐである
だと思います。
それにより、
・背中に柔軟性があり呼吸のたびに肋骨が収縮したり、歩く際に手の振りに応じて肩甲骨が動くのが後ろから目視で確認できる
・歩行時に足がまっすぐ上がる(上げようとすると外側に開いていくということがない)
・腕がスムーズに耳の後ろまで上がる
といった機能が得られ、同時にお腹がぽっこりしてない、背中が丸くなってない、力を入れなくても両膝を閉じて立てる、といった体型が得られるようになります。
さて、いらすとやさんの「かわいいおばあさん」イラスト。よく描写できてますよね。「あまり腰が曲がりすぎているのもあれなので、すこし姿勢よく描いています。」と説明がありましたが、それでもおばあさんなのはすぐ分かります。さすがです。
・前から見ると首が短く見える=首が上ではなく前に伸びている
・背筋を伸ばすのに力を入れているのが見て取れる
・脚が開いてしまう
・上体が脚(下肢)に対して前傾しているので背骨のS字の形が乱れてCのような、厳密に言うとヒンディー語等で使う「ट」の字のような形になっている
鋭い描写に感心しきりではありますが、他人事ではありません。ここで言う「おばさん体型」の延長線上にこのおばあさんの体型はあります。脅かしたからには対策も書きます。
防ぐには。
背骨のS字ラインの形を乱す一番の要因、ハムストリングス筋群のハリを緩めます。
それにより、
1.腰周りの筋肉のハリが緩んで背中全体がほぐれてきます
→背中の筋肉の硬さによって動きを制限されていた肩関節がスムーズに動くようになります。
2.脚がまっすぐ上がりやすくなり、立っている時の重心も外側に分散せず真ん中の方に集中して体幹部分の筋肉が機能しやすくなります
→ お腹が出なくなります
このように、「おばさん体型」以降への阻止は腰痛や肩こりに対する整体施術の副作用的なものなのですが、もちろんこちらを目的にしてもらっても良いわけです。
どちらが目的であっても、根本問題解決のレベルまで整体を受けて頂くと、日々の痛みやコリ、可動制限も、体型も二つながらに改善に向かいます。(現実はそんなにスムーズに行く事ばかりではありません。あくまで理屈の話です。ご了承ください。)ご興味持たれた方、是非くるみ整体療術院にご相談ください。日々自身の「おばさん体型」問題と戦うベテラン女性整体師が対応させていただきます。