「感染予防に努めています」のコスト
2021/04/22
「感染予防に努めています」のコスト
具体的アクションに掛かるコスト、お客様の心配という形のコスト、今後の信頼関係に関わるコスト
「感染予防に努めています」
これまでこのホームページでも、Twitterでも、Googleの検索画面でもこのように発信して来ました。換気扇も扇風機も回してるし、消毒薬も置いてるし、人が触ったところは消毒してるし、枕もタオルも着替えも一人使ったら洗濯していました。2台のベッドの間は2m以上離れていますし、スタッフもお客様もマスク着用で検温もさせてもらっていました。
実は今週火曜日、先週金曜日百瀬と山崎の二人が打ち合わせをした業者さんが今週になって新型コロナの陽性となったという知らせを受けました。大変誠実な対応をして頂いたと思います。陽性であったとの連絡は火曜日午後でしたが、ありがたいことに月曜夜の段階で「発熱している」との連絡を下さったので火曜日は朝からお客様をお断りして誰とも接触せずに済みました。
ここで、今まで何度も発信してきた「感染予防に努めています」の意味が問われたのでしょう。今日これからの営業をどうしよう、予約は受けていいのだろうか、PCR検査を受けるべきなのか…。
保健所に問い合わせ濃厚接触者には当たらないとの確認はしたものの、感染の可能性が普段より高いのは分かっています。「当面予約は断りましょう」。ここまでの判断はすぐにできました。しかし、「なぜ断るか」の理由をバカ正直に「新型コロナ感染の可能性があるので」と発信すべきかどうかは大変悩みました。新たな接触を避けるだけなら「水道が壊れたから工事で施術できない」でも良いわけです。「ちょっと体調に異変を感じたので確認するまで閉めます」でも良かったのです。
正直その方が良かったのかもしれないとも考えます。先週土曜と月曜にご来院くださった方々に不安を抱かせてしまうからです。我々自身は正直に伝えればビジネス的に一時的にマイナスかもしれませんが自分たちの気持ちが楽になります。心理的ストレスというコストの負担が減るからです。が、その分の心理的ストレスのコストをお客様に転嫁してしまったのでは、と思うと正直なだけが正解ではないとも思うのです。
こういったことを考えて発信の際には大変悩みました。最終的に事実そのまま「新型コロナの感染の懸念」ということを打ち出したのは万が一本当に感染していてPCR検査で陽性が出た時のアクションを取りやすいようにしておきたかったというのが一番の理由です。幸い今回は両名とも陰性で済みました。接触から約一週間経過して症状も出ていないので感染は起こらなかったと考えてほぼ妥当でしょう。しかし、一歩間違えば…という思いがあります。後日発熱するかもしれない今現在平熱の人を判定する材料はないのです。だからこそ無症状感染の方も含めて誰が陽性者でも感染をなるべく防げるような対処はして来たつもりですが、それでも「防いでいるから大丈夫」と100%の自信を持つことは現実問題不可能なので今回のような対応をさせて頂きました。
お騒がせ致しました。お休みしてご不便もおかけ致しました。心配をお掛けしたことお詫び申し上げます。それでも今日からまた営業が続けられることはくるみ整体療術院の私たちにとって大変喜ばしいことです。喜んで...とは言えませんが今回のような感染防止に掛かる有形無形のコストを経営上発生やむを得ないリスクとして受け入れながら今後もお店を続けて行きたいと思っております。
何分にも正解のない問いだと思います。ケースバイケースの要素も大きいと思います。お客様皆様のご意見も伺って行きたいと思っております。多くの方向からたくさんの知恵を授けて頂ければと存じます。
今後ともくるみ整体療術院をご愛顧いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。