くるみ整体のブログ「ライバル羽はYouTube」

例によって大げさなタイトルを付けました。

整体院の経営はIT化の流れと無関係と思っていました。コロナ禍で皆さんがテレワークしたりオンラインで会議したりしていた時も家で休んでいたか店で揉んでました。

 

そんな我々が最近になって変化を感じるのは「お客さまがYouTubeその他でよく勉強してきている」ということです。知識量がテレビの1時間番組中の15分程度のコーナーを見た場合とは明らかに違い、用語や原理や実践まで定着している方も少なくありません。「可動域」や「棘上筋」や「筋膜」なんていう言葉も知ってる方が多くなりました。この辺の言葉は以前ならお客さまに説明するときには伝わらない前提の単語でした。

 

YouTube動画は、同業である整体の先生に加えて関連するところだと整形外科のドクター、理学療法士の先生、接骨院の先生、マッサージや鍼の先生、スポーツトレーナーさんにヨガの先生やプロのスポーツ選手の方までYouTubeをアップしていますから情報はたっぷり提供されています。何本も見れば段々分かってきますし、いろんな方の動画を見れば異なるアプローチもできることを知ることができます。

 

動画配信ではすっかり出遅れたくるみ整体。YouTubeという強力なライバル出現によってによって滅ぼされるのか。。。と思いましたが、特にそういった理由でお客さまが減ってる様子はないようです。動画を見るのと実際に整体などの施術を受けるのは違うからなのでしょう。ありがたいことです。更には「お金を出して今すぐ整体を受けようと思うほど痛くも辛くもない」という潜在的な顧客層が実際にお店に足を運んでくださるお客さまとして現れてきた気がします。

 

動画を見て知識がアップした方は、「巻き肩を治したい」「肩甲骨周りのこりを緩めて首を凝りにくくしたい」「ヨガをやってみて気付いた股関節の可動域の左右差を解消したい」等、と目的意識が大変はっきりしています。ご自身の状態をある程度つかんだ上ではっきりしたリクエストを伝えてくださるので問診が捗ります。もちろんご自身では気付いておられないポイントに我々が気付いて施術内容をその都度練り直すものではあるのですが、ある程度のたたき台があると大変参考になります。

 

こうなると気になるのは我々の方が知識不足でついて行けなくなるんじゃないかということですが、それは懐かしのTV番組「あるある大事典」の頃からの心配なので、知らないことはもちろんありますが当時からの蓄積で今のところは対応できてると思っています。逆に昔ガリガリ勉強したことや、長年少しずつ蓄積してきた知識やが役に立つようになって嬉しく思っています。

 

と、こうやって喜んでいる時が実はピンチの始まりなので気を引き締めて参ります（ホラー映画好き）。YouTubeで動画を全然見てない方も気にせず普通にいらしてください。くるみ整体療術院は普通の整体院です！