膝が痛い時はひざじゃない

膝が痛い方、多いです。加齢と共に増えます。だからといって加齢のせいで膝が痛くなってる訳ではないのがややこしいところです。

 

私の場合ですが、元気な時には長距離自転車を漕いでもそれ程ひざにはこたえないようです。

疲れが出てきて、既に腰から下のゆがみがある状態で長く自転車を漕いでいるとヒザが痛み出します。皆さんもそうでしょうか。

 

「膝」は関節、骨でできている。

 

そうですね。だからこそ揉みほぐすよりも電気治療や注射などの方が効く気がしますし、実際に軟骨含めて骨の部分に問題が生じるとどこを揉みほぐしても解消できません。

 

でも、その関節である膝が痛むのは、多くの場合元々は膝の上下の筋肉や靭帯の力が不均衡な状態で膝を曲げ伸ばしさせるからなのです。つまり。太腿とふくらはぎの筋肉と靭帯のどこかに力が入り過ぎてその力が抜けなくなり、堅くて伸びなくなった箇所があり、ひざを挟んだ脚のラインを曲がったものにしているはずなのです。

 

ひざにゆがみがある、ということは必ず股関節と足首にもゆがみがあります。痛みの有無はともかく、ゆがみはあるので、調整の必要があります。多くの場合は腰もです。「ひざが悪い人は腰から来てるんだよ」という都市伝説？はここから来ているのでしょうか。大体合っています。

 

痛くなり始めたばかりは、太ももとふくらはぎと、せいぜい股関節を調整するぐらいで後は自然に良くなることがほとんどです。でも長く患うと歪んだ状態に慣れてきて膝の半月板も斜めに形成されたりして、それも極端になってくると痛みも強くなり病院で手術を勧められるようにもなります。（膝の半月板の手術はポピュラーですし痛みがなくなって楽になる方が多いです。私の姑とその妹も受けて楽になりました。決して「手術は良くない！」という文章ではありません。）半月板も月単位の時間はかかりますが形を変えて行くものなのです。

 

その段階でも、太もも、ふくらはぎ、股関節に加えて足首、骨盤、腰回りなどを調整していけば徐々にではありますが痛みを感じなくなっていきます。ケースにもよりますが、軟骨である半月板の再生に掛る時間も考えて20～30分と、短時間の施術を回数かけて長期間にわたって進めて行くのが有効かと存じます。既に腰や股関節の痛みが強く、強張りも大きい場合は長めのお時間を頂戴して関係する全部位を一通り調整しながら進めたほうが良い場合もあります。

 

そうなんです、膝が痛い時は膝じゃないんです。

膝だけピンポイントで治療していてもなかなか良くならないという方はその他の部位の施術も念頭にご相談ください。

 

＜このブログはかつてアメブロに書いた「膝が痛い時は膝じゃない」に加筆修正して掲載しております＞

 

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