浮世絵を見て来ました

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浮世絵を見て来ました

2021/02/21

浮世絵を見て来ました

昔の日本人の姿勢や生活の中での動作が描かれています

少し前ですが、初台オペラシティ内のNTTインターコミュミニケーションセンター(通称ICC)で葛飾北斎と安藤広重の浮世絵のデジタルリマスター版の展示があるというので出掛けてきました。コロナの影響もあってか宣伝もあまりされていなかったせいか来館者が非常に少なく心配になるほどの快適さでした。

 

館内のシアターでの説明によると、浮世絵というものは大変傷みやすいものだそうで照明を当てて長時間展示することは非常に難しいそうです。なので、細かくしっかり読み込んだデジタルリマスター版を展示できるようになったことで一般の我々も初めて細部まで見ることができるようになったとのこと。確かに今まで考えたこともなかった細かい技法の説明と虫眼鏡付きで見ることができてとっても興味深かったです。

 

今回の展示は、基本的に藩を跨いだ長距離移動がご法度だった江戸時代の風景画ブームについてで、葛飾北斎の「富嶽三十六景」と安藤広重の「東海道五十三次」から多くが展示されていました。なかなか自由に出掛けられないからこそ風景画を見ること自体が楽しみになるというのは昨年から移動を制限されているコロナ禍の私たちにも通じるものがありシンパシーを感じます。

 

さて、せっかくなので一応整体師らしいことを書こうと思います。「明治時代までの日本人は椅子の生活はして来なかった」というような言説がよく言われていますが、私の意見ではこれは半分は嘘で半分だけ本当です。これから載せる写真の浮世絵でも人々が椅子や台に腰掛けているシーンがいくつか登場します。ちょうどいい高さの台があったら座って休むし、休むための腰掛けを茶屋などに設置もしていました。しかし、長時間座ることを前提とした背もたれや肘掛けのついたいかにもな椅子は登場しないし他でも見た覚えがないのできっと半分は本当です。長時間椅子に腰掛ける習慣はなかったと思われます。

並んでベンチに腰掛けて富士山見物

富嶽三十六景より

わらじを脱がなくても腰掛けて休める休憩所

東海道五十三次より

ヤジさんキタさんと思われる人々に名物とろろ蕎麦を出す茶屋にイス

東海道五十三次より

店先でも腰掛けスペースが

東海道五十三次より

宿屋の入り口も腰掛けてわらじを脱ぎ履き

東海道五十三次より

写真が曲がっていたり影が映り込んでいたりとちゃんと撮っていなくてすみません。ご興味ある方は現地か然るべき図録などでお楽しみください。

 

江戸時代ほどではないものの、山崎や私なぞはリアルタイムで記憶がある昭和の頃はまだまだ人が手と足を動かして作業をする方が多かったので長時間座っていなくてはならないシーンというのは限定的でした。座っているにせよ立っているにせよ、同じ姿勢が続くのは身体にはよろしくないのでなるべく意識して途中で身体を動かすようにして頂きたいところです。特にテレワーク中のインターバルには肩周りと腰周りのストレッチなどをお勧めいたします!私たちも施術の際にお教えできる体操のレパートリーをさらに増やしてお待ちいたしております。毎日のお仕事が健やかに終えられますように。